皆様、こんにちは。院長の山本康博です。
先月、大阪国際会議場で開催された日本口腔インプラント学会学術大会に出席してきました。
メインテーマは
「インプラント治療が拓く未来 〜超高齢社会への責任〜」でした。
内容は、最新の研究の発表や基本的な事項の確認、長期経過を追ったものもいつも通りありましたが、
最近、目について増えてきているものの一つとしては、患者様が介護が必要な状態になりご自身でのインプラントのメンテナンスが難しくなった場合に現在口の中に入っているインプラントをどのように活用すべきかというものが増えたような気がします。
超高齢化社会と呼ばれる時代を迎えるにあたってこれは非常に大切なことですし、健康寿命を延ばすには欠かせないことです。
今回の学会でも再認識したことですが、
インプラントは患者様にとっては手術時が一番大変で、一番の心配事です。
ただ、我々歯科医療従事者にとっては、手術も大切ですがインプラントをいかに口腔内で長く機能させることを大切に考えていることをもっと患者様にお伝えしないといけないということ。
最近でこそ減ってきてはいますが、患者様の中にはインプラントは一度してしまえばメンテナンスせずに一生使えると思っている患者様がいらっしゃいます。
ご存知の方もいると思いますが、インプラントもご自身の歯のように歯周病にかかります。
インプラントはしっかりとした計画の元、しっかりとした手術を行えば数十年は機能させることができると言われていまが、
メンテナンスしないと極端な場合は2年から3年でダメになってしまうこともあります。
その主な原因は患者様ご自身の日々の歯ブラシ不足と言われています。
このことを知らずにインプラント治療を受けてしまっている患者様がいらっしゃることをもったいないと思うと同時に、
このような情報をここ宇治市大久保から発信し続けていきたいと強く感じていますので、
受診された際に少し難しく説教のようなことをお話しすることもあると思いますが、ご容赦していただき、その際にはこのような思いが隠れていることをくみ取っていただければ幸いです。