2025.09.17
虫歯にならないための毎日のケア方法
今日から実践できる
具体的な方法
1.正しい歯磨きの習慣を身につける
(1日2~3回)
虫歯予防の基本は、やはり毎日の歯磨きです。特に、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるため、細菌が増えやすくなります。そのため、夜寝る前の歯磨きは最も大切です。
1日2~3回 |
朝・夜は必須 できれば昼食後も磨くと理想的です。 |
磨く時間 |
1回につき最低でも2分 できれば3分を目安に。 |
磨き方の ポイント |
•歯と歯ぐきの境目にブラシを45度の角度で当て、小刻みに動かす •奥歯の溝や歯の裏側も忘れずに •力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で |
電動歯ブラシの使用も効果的。正しく使えば手磨きよりも磨き残しが少なくなります。
2.フロスや歯間ブラシを毎日使おう
歯と歯の間には、普通の歯ブラシでは届かない”プラーク(歯垢)”が残りがちです。この部分は虫歯や歯周病の原因になりやすいため、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを活用するのがとても大切です。
使用頻度 |
少なくとも1日1回、特に夜寝る前に使うと効果的。 |
種類 |
•歯と歯の間が狭い人 →デンタルフロス •少しすき間がある人 →歯間ブラシ |
初めての人は、鏡の前で丁寧に使いましょう。
3.フッ素入り歯みがき粉で
歯を強くする
フッ素(フッ化物)は、歯の再石灰化を促し、虫歯菌の働きを抑える働きがあります。多くの歯科医がフッ素の使用を推奨しています。
おすすめ濃度 |
1450ppm(成人) ※6歳未満の子どもは低濃度(500~1000ppm)を使用。 |
使い方のコツ |
•歯磨き粉は”1~2cm程度(大人)”を目安に •磨いた後は軽く1回だけ口をゆすぐ。フッ素が残りやすくなります •就寝前の使用が特に効果的 |
4.間食の回数を減らす
1日に何度も食事やおやつをとっていると、口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。間食の回数が多いと虫歯リスクが大幅に上がるのです。
- 1日の間食回数は1~2回以内を目安に
- 飴やガムなど、口に長く残るものは特に注意が必要です
- 飲み物も要注意:スポーツドリンク、ジュース、甘いカフェラテなどは頻繁に飲まないように
5.糖分の摂取量を意識する
虫歯菌のエサとなるのは「糖分」。普段口にする食品にどれくらいの砂糖が含まれているか、意識するだけでも虫歯予防につながります。
- 清涼飲料水1本に含まれる砂糖は、なんと角砂糖10個以上のことも
- おやつを選ぶなら、キシリトール配合のガムやナッツなど、虫歯になりにくいものを選びましょう
- どうしても甘いものを食べたいときは、食後にまとめて食べるのがコツ
6.唾液を増やして口内を守る
唾液には、口の中を中性に保ち、酸を洗い流す働きがあります。唾液の分泌が少ないと、虫歯になりやすくなってしまいます。
- こまめに水やお茶を飲む
(無糖のもの)
- よく噛んで食べる
(特に繊維質の多い野菜)
- ガム(キシリトール入り)を噛んで唾液を増やす
- ストレスや加齢、薬の副作用でも唾液は減ることがあるので注意
7.歯科医院での定期検診を受けよう(3~6ヶ月ごと)
どれだけ自分でケアしていても、どうしても磨き残しは出てしまうもの。“歯科医院での定期検診とクリーニング”(PMTC)”を受けることで、早期に虫歯を見つけたり、予防することができます。
- 歯石の除去
- フッ素塗布
- 磨き残しのチェックや歯磨き指導
- 小さな虫歯の早期発見・治療
定期検診は「歯を治すため」ではなく「歯を守るため」に受けるものです。
まとめ
虫歯予防は、「特別なこと」ではなく、「ちょっとした習慣の積み重ね」が何よりも大切です。
「正しく丁寧な歯磨き」「フロスやフッ素の活用「食生活の見直し」「歯科医院での定期チェック」これらを実践することで、一生自分の歯で美味しく食べられる未来がぐっと近づきます。ぜひ今日からできることから始めてみてください。