2025.10.22
保育園、幼稚園で学ぶ歯磨き事情~集団生活だからこそ身につく「お口の健康習慣」~
お子さんが保育園や幼稚園に通い始めると、気になるのが「集団生活の中でどれくらい歯磨きの習慣が身についているのか?」ということではないでしょうか。
実は、園での歯磨きは単なる食後の習慣ではなく、子ども達が「お口の健康」や「自分の身体を大切にする意識」を学ぶ大切な機会となっています。
歯磨きの取り組みは
園によってさまざま
保育園・幼稚園では、多くの園で食後に歯磨きをする時間を設けていますが、対応は園によって違います。
ある園では、毎回食後に全員で歯磨きをし、保育士さんが仕上げ磨きまでしてくれるところもあれば、衛生管理や感染症対策の観点から、歯磨きは家庭でしっかりやってもらう方針のところもあります。
また、最近では歯磨きをしない代わりに「うがいだけ」を導入している園や、紙芝居やアニメなどを通して「歯の大切さ」を教える時間を取り入れているところもあります。
歯科衛生士さんによる指導も
年に1回、歯科衛生士さんや歯医者さんが園に来て、歯の磨き方や虫歯予防についての指導をしてくれる「歯科指導」が行われることもあります。子ども達はかわいいキャラクターの模型や歌に合わせながら、楽しく正しい歯磨きの仕方を学びます。
このような経験を通して、子ども達は「歯を磨くのって楽しい!」「自分の歯を自分で守れるんだ!」という意識を自然に持つようになります。
集団の中だからこそ育つ習慣
家ではなかなかスムーズに進まない歯磨きも、お友達と一緒だと、子ども達はびっくりするほど素直に取り組みます。
「〇〇ちゃんがやってるから、私もやる!」「先生が褒めてくれた!」そんな小さなきっかけが、毎日の歯磨き習慣を育てる大きな力になります。
保護者の方から見れば、「園では磨けているみたいだけど、家ではサボりがちで……」と感じることもあるかもしれません。でもそれは、お子さんがちゃんと成長している証拠。少しずつ「自分でやる力」を身につけている途中なのです。
ご家庭でできるサポート
園での歯磨き習慣をしっかり活かすには、やはりお家でのフォローも大切です。朝と夜はできるだけ一緒に歯磨きをしてあげて、「最後はママが仕上げ磨きするよ」と声をかけてあげましょう。
また、「園ではどうやって歯を磨いてるの?」「先生に教えてもらったことある?」と聞いてみることで、お子さん自身が意識するきっかけになります。
まとめ
保育園や幼稚園での歯磨き習慣は、集団生活の中で「生活リズム」や「健康意識」を学ぶ大切な機会です。園での取り組みを知ったうえで、家庭でも楽しみながら歯磨きを続けられるようサポートしていきたいですね。