保育園、幼稚園で学ぶ歯磨き事情~集団生活だからこそ身につく「お口の健康習慣」~

お子さんが保育園や幼稚園に通い始めると、気になるのが「集団生活の中でどれくらい歯磨きの習慣が身についているのか?」ということではないでしょうか。 実は、園での歯磨きは単なる食後の習慣ではなく、子ども達が「お口の健康」や「自分の身体を大切にする意識」を学ぶ大切な機会となっています。 歯磨きの取り組みは園によってさまざま 保育園・幼稚園では、多くの園で食後に歯磨きをする時間を設けていますが、対応は園によって違います。 ある園では、毎回食後に全員で歯磨きをし、保育士さんが仕上げ磨きまでしてくれるところもあれば、衛生管理や感染症対策の観点から、歯磨きは家庭でしっかりやってもらう方針のところもあります。 また、最近では歯磨きをしない代わりに「うがいだけ」を導入している園や、紙芝居やアニメなどを通して「歯の大切さ」を教える時間を取り入れているところもあります。 歯科衛生士さんによる指導も 年に1回、歯科衛生士さんや歯医者さんが園に来て、歯の磨き方や虫歯予防についての指導をしてくれる「歯科指導」が行われることもあります。子ども達はかわいいキャラクターの模型や歌に合わせながら、楽しく正しい歯磨きの仕方を学びます。 このような経験を通して、子ども達は「歯を磨くのって楽しい!」「自分の歯を自分で守れるんだ!」という意識を自然に持つようになります。 集団の中だからこそ育つ習慣 家ではなかなかスムーズに進まない歯磨きも、お友達と一緒だと、子ども達はびっくりするほど素直に取り組みます。 「〇〇ちゃんがやってるから、私もやる!」「先生が褒めてくれた!」そんな小さなきっかけが、毎日の歯磨き習慣を育てる大きな力になります。 保護者の方から見れば、「園では磨けているみたいだけど、家ではサボりがちで……」と感じることもあるかもしれません。でもそれは、お子さんがちゃんと成長している証拠。少しずつ「自分でやる力」を身につけている途中なのです。 ご家庭でできるサポート 園での歯磨き習慣をしっかり活かすには、やはりお家でのフォローも大切です。朝と夜はできるだけ一緒に歯磨きをしてあげて、「最後はママが仕上げ磨きするよ」と声をかけてあげましょう。 また、「園ではどうやって歯を磨いてるの?」「先生に教えてもらったことある?」と聞いてみることで、お子さん自身が意識するきっかけになります。 まとめ 保育園や幼稚園での歯磨き習慣は、集団生活の中で「生活リズム」や「健康意識」を学ぶ大切な機会です。園での取り組みを知ったうえで、家庭でも楽しみながら歯磨きを続けられるようサポートしていきたいですね。

2025.10.22

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?~小さな歯にも大きな影響~

「乳歯はいずれ抜けるものだから、虫歯になっても放っておいても大丈夫」と思っていませんか?これは多くの保護者の方が誤解しやすいポイントですが、実は乳歯の虫歯を放置すると、子どもの健康や将来の永久歯にさまざまな悪影響を及ぼします。今回は、乳歯の虫歯を放置することで起こりうるリスクや、その重要性についてお伝えします。 乳歯の役割とは? まず、乳歯は「どうせ生え変わるから大したことない」と思われがちですが、実は重要な役割を担っています。 咀嚼(そしゃく)機能を担う食べ物をしっかり噛むことで、消化を助け、体の発育をサポートします。 言葉の発音を助ける舌や唇の動きを助け、正しい発音の習得に必要です。 永久歯の位置を誘導する乳歯は、下にある永久歯が正しく生えてくるための"道しるべ"のような存在です。 このように乳歯は、成長期の子どもにとって非常に重要な存在なのです。 虫歯を放置するとどうなる? それでは、乳歯の虫歯を放置した場合に起こるトラブルをいくつか見ていきましょう。 痛みや腫れによる生活の質の低下虫歯が進行すると神経にまで達し、強い痛みや腫れを引き起こします。食事がしづらくなったり、眠れなくなったりすることで、子どもの生活全体に悪影響を及ぼします。大人よりも痛みに敏感な子どもにとって、虫歯の痛みは大きなストレスになります。 永久歯の発育に悪影響乳歯の下には、これから生える永久歯が控えています。虫歯が根の先まで進行すると、その下の永久歯に細菌が感染してしまうことがあります。その結果、永久歯が変色したり、形成不全(歯がきちんと作られない)になったりすることもあります。 歯並びが悪くなる乳歯を虫歯で早期に失うと、隣の歯がそのスペースに倒れこんできてしまいます。すると、後から生えてくる永久歯が並ぶ場所がなくなり、歯並びが乱れる原因となります。将来的に矯正治療が必要になるケースも少なくありません。 虫歯菌の増殖と全身への影響虫歯は"感染症"です。放置された虫歯には細菌がたくさん繁殖しており、その細菌が血管やリンパ管を通じて全身に影響を及ぼすこともあります。まれに重篤な病気に発展することもあるため、甘く見てはいけません。 虫歯予防と早期治療の大切さ 乳歯の虫歯は、正しいケアと定期的な歯科検診で防ぐことができます。 毎日の歯磨きを習慣づける(仕上げ磨きは10歳ごろまで) 糖分の取りすぎに注意 定期的に歯科医院でチェックとフッ素塗布を受ける また、万が一虫歯ができてしまった場合も、早めに治療することで痛みも軽く済み、永久歯への悪影響も最小限に抑えられます。 最後に 乳歯は一時的なものではありますが、その役割は一時的ではありません。健康な永久歯や正しい噛み合わせ、きれいな歯並びを育てるためには、乳歯の健康管理が非常に重要です。小さな虫歯でも放置せず、「どうせ抜けるから」ではなく「今が大事」だという意識を持って、お子さんの口の中を守ってあげましょう。

2025.10.08

痛くない治療って本当?歯科医院の取り組みとは

「歯医者は痛いから苦手…」そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし最近では、多くの歯科医院が"痛くない治療"を目指して、さまざまな工夫を取り入れています。例えば、麻酔の針が刺さる時の痛みを最小限に抑えるために、表面麻酔(塗り薬)を使用したり、極細の注射針を使ったりする技術が一般的になっています。 また、電動麻酔器を使うことで、麻酔液を一定の圧でゆっくりと注入し、違和感や痛みをほとんど感じさせない工夫も進んでいます。「痛みが怖い」と感じて受診をためらっている方こそ、一度相談してみることをおすすめします。歯科医院側も、不安を少しでも取り除けるよう、やさしく丁寧な対応を心がけています。昔と比べて、歯科治療は確実に進化しているのです。 歯医者が苦手なお子さんへ無理なく慣れていくためのサポート 「うちの子、歯医者に行くのをすごく嫌がって…」そんなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。歯科医院の雰囲気や治療器具の音、なにをされるかわからない不安など、子供にとって歯医者は 怖い場所に感じられることがあります。 当院では、歯医者に苦手意識を持つお子さんでも少しずつ慣れていけるよう、段階を踏んだ対応を行っています。まずは、診療室に入ることからはじめ、器具を見たり、椅子に座ってみたりする"トレーニング"を通じて、安心できる環境づくりを大切にしています。 また、治療中もできるだけやさしい言葉かけをしながら、お子さんの様子を見て無理のないペースで進めていきます。「頑張れたね!」と小さな成功体験の積み重ねが、お子さんの自信につながります。お子さんの性格や不安の原因に応じて、私たちが一緒にサポートしますので、どうぞ安心してご相談ください。 まとめ 当院には、保育士資格を持つ歯科助手が在籍しており、お子さんの気持ち気持ちに寄り添った丁寧な対応が可能です。初めての治療でも、不安や怖さをやわらげながら、やさしく声かけを行い、保護者の方と連携して安心できる環境を整えてます。 さらに、診療台には動画を見ながら治療を受けられるモニターを設置。お気に入りのアニメや動画に夢中になっている間に治療が終わっていた!というお子さんもたくさんいます。「うちの子、大丈夫かな…」という方も、どうぞご安心ください。一人ひとりのペースに合わせて、笑顔で通える歯医者を目指しています。

2025.10.01

子供の歯並びが気になるときのチェックポイ ント

チェックポイント5選 1.乳歯のすき間が少ない・まったくない 乳歯の時期に歯と歯の間にすき間(すきっ歯)がないと、永久歯が生えてくるスペースが足りない可能性があります。永久歯は乳歯よりも大きいため、乳歯の段階で多少のすき間があるのが理想的です。 チェックポイント 乳歯がびっしり並んでいる 歯と歯の間にほとんどすき間がない 2.前歯が出ている・噛み合わせが深い 上の前歯が大きく前に出ている状態(出っ歯)や、噛ん だときに下の前歯がほとんど見えないほど深く噛み込んでいる場合も注意が必要です。 チェックポイント 横から見て上の前歯がかなり前に出ている 噛んだときに下の前歯が見えない 3.前歯が噛み合わず開いている(開咬) 前歯を閉じても上下の前歯がかみ合わず、すき間ができている場合、開咬(かいこう)と呼ばれます。指しゃぶりや口呼吸、舌を前に出す癖(舌癖)が原因になることがあります。 チェックポイント 食べ物を前歯で噛み切りにくそう いつも口が開いている 指しゃぶりが長引いている 4.顎の左右差・受け口がある 下の歯が上の歯より前に出ている受け口(反対咬合)や、顎が左右にずれているように見える場合は、早期の対処が必要です。 遺伝による場合もありますが、癖や噛み方の影響も大きいです。 チェックポイント 笑ったときに顎のズレが目立つ 噛み合わせが上下逆 5.歯が生えてくる順番や場所がおかしい 永久歯が生える順番が極端に違ったり、明らかにずれた場所から生えてきたりしたときは、歯列や顎の発育に影響が出ることも。 乳歯が抜ける前に永久歯が出てきている(二枚歯) 永久歯が変な場所から生えている 気になったら早めに小児歯科・矯正歯科へ相談を 歯並びの問題は、早期に発見して対処することで大きな矯正を避けられるケースも多いです。特に6歳~10歳くらいの「混合歯列期」は、矯正治療の始めどきとして適しています。 まとめ 乳歯のすき間が少ない 出っ歯・深い噛み合わせ 開咬・口呼吸・指しゃぶり 顎のズレや受け口 生え変わりの異常 ちょっとした変化でも、「あれ?」と思ったら、まずは歯科医院に相談を。定期的な歯科検診と専門家のアドバイスで、安心して子どもの成長を見守りましょう。

2025.08.21

子供に歯磨きを好きにさせるコツ

こんにちは。やまもと歯科大久保院です。 子供が歯磨きを嫌がって頭を悩ませているお母さんも多いのではないでしょうか?無理やり磨かせると歯磨き嫌いに拍車がかかってしまい、将来的な口腔ケアへの意欲にも悪影響を及ぼす可能性があります。そこで今回は、子どもが自発的に、そして楽しく歯磨きをできるようになるための「好きにさせるコツ」をいくつかご紹介します。 好きにさせる5つのコツ 1.歯磨きを「楽しい時間」にする 子どもにとって「楽しいかどうか」は何よりも大切です。単なる日課ではなく、遊びやスキンシップの一環として歯磨きを位置づけると、抵抗感がぐっと減ります。たとえば、以下のような工夫が効果的です。 好きなキャラクターの歯ブラシや歯磨き粉を使うお気に入りのキャラクターがついているだけで、子どものテンションは上がります。「○○と一緒に歯を磨こう!」と声かけすると、自然と前向きになれることも。 歯磨きソングを活用する市販のCDやYouTubeなどには、歯磨きの時間にぴったりの歌がたくさんあります。リズムに合わせてブラッシングすると、楽しい上に磨き残しも防ぎやすくなります。 歯磨き絵本の活用絵本のストーリーで歯磨きの大切さを伝えると、理解が深まり「自分もやらなきゃ」という意識が芽生えます。 2.成功体験を積ませる 「自分でできた!」という達成感は、子どものやる気を大きく引き出します。 子ども用の鏡を置いて、自分の動きを見ながら磨かせる鏡の前で自分の口の中を見ながら磨くことで、「自分で歯をきれいにしている」という実感が湧きます。 タイマーやスタンプで達成を見える化する2分間のタイマーをセットして「できたらシールを貼ろう」といった工夫で、毎日の歯磨きがゲーム感覚になります。 3.一緒に歯を磨く 子どもは親のまねをするのが大好きです。お父さんお母さんが楽しそうに歯を磨いている姿を見せることで、自然と「自分もやりたい!」という気持ちが湧いてきます。 家族で「歯磨きタイム」を作る「みんなで一緒に歯を磨こう」という習慣は、楽しいだけでなく、生活のリズム作りにもなります。 「仕上げ磨き」も愛情表現として子どもが自分で磨いたあと、親が優しく仕上げ磨きをすることで、スキンシップと安心感を得ることができます。 4.無理やりやらない 嫌がる子に無理やり歯磨きをすると、トラウマになってしまうこともあります。日によって機嫌が悪いときは、少し間をあけたり、別の方法で気をそらすなどの工夫をしてみましょう。 「今日はうがいだけでもOK」にする日があっても大丈夫毎日完璧にできなくても、トータルで歯磨きが習慣になれば問題ありません。柔軟に構えて、焦らず付き合いましょう。 5.歯医者さんと連携する 定期的に歯科医院で検診を受けることで、プロからの声かけもモチベーションになります。小児歯科では、子どもが楽しく通えるような工夫がなされているので、「歯磨き=歯医者さんでほめられること」とリンクさせるのも効果的です。 最後に 歯磨きは一生付き合っていく習慣です。子ども時代の経験が、その後のケア意識を大きく左右します。「やらなきゃ」ではなく「やりたい」「気持ちいい」「楽しい」と思えるような工夫を、ぜひ親子で見つけていきましょう。継続は力なり。焦らず、でもあきらめず、少しずつ「歯磨き好きな子」へと育てていきましょう。 当院では、子供向けのイベントを定期的に行っています。夏祭りやクリスマス会、外部イベントも行っています。その際に、歯磨き体験やデコレーションオリジナル歯ブラシ作り体験ができます。自分で作った歯ブラシを使うことによって、楽しく歯磨きができます。イベントにもぜひ一度参加してみてください。詳しくはスタッフにおたずねください。

2025.08.15

夏休みは虫歯が増える?~家庭でできる虫歯予防~

こんにちは。やまもと歯科大久保院です。 夏休みは子どもたちにとって楽しみな季節。でも実は、夏休み明けに虫歯が増える子が多いってご存じですか? 今回は、「なぜ夏休みに虫歯が増えやすいのか」「おうちでできる対策」について、ママたちにぜひ知ってほしいことをまとめました。 夏休みが虫歯のリスクを高める理由 夏休みは普段よりも生活リズムが乱れがち。以下のような理由で、お口の中の環境が悪化しやすくなります。 食べる回数が増える学校がある日よりも、家でのんびり過ごすことが多くなり、「ちょこちょこ食べ」「だらだら食べ」が増えやすくなります。口の中に糖分が残る時間が長くなり、虫歯菌が活発に。 甘いおやつやジュースの機会が増える暑い夏には、アイスやジュース、かき氷など、甘いものが日常的になりがちです。これらは糖分が多く、虫歯の大好物。頻繁にとることで虫歯のリスクが高まります。 歯みがきのタイミングが乱れる夜更かししたり、昼寝をしたり…と生活リズムが乱れることで、歯みがきを忘れたり、サッと済ませがちになったりすることも。特に「寝る前の歯みがき」は、虫歯予防にとても大切です。 おうちでできる虫歯予防のポイント 夏休み中でも、ちょっとした工夫でお口の健康を守ることができます。以下のことを意識してみましょう。 「時間を決めて食べる」習慣をつける「おやつは3時まで」など、食べる時間を決めてだらだら食べを防ぎましょう。食後に口をゆすぐだけでも、虫歯予防になります。 甘い飲み物は回数を減らすスポーツドリンクやジュースは、砂糖が多く含まれています。お水やお茶を基本にし、甘い飲み物は1日1回程度に抑えるのが理想です。 寝る前はしっかり仕上げ磨きを特に夜は、虫歯菌が活動しやすくなる時間。寝る前の歯みがきは、親御さんの仕上げ磨きで丁寧に行いましょう。フロスも使えるとさらに◎です。 フッ素を活用する市販のフッ素入り歯みがき粉を使ったり、歯科医院でのフッ素塗布もおすすめです。夏休みの間に、定期検診を兼ねてフッ素を塗っておくと安心ですね。 夏休みは「歯の見直し」にぴったりな時期 夏休みは時間に余裕がある分、普段できない歯のチェックやケアを見直す良いチャンスでもあります。 正しい歯みがきができているか? フロスは使えているか? 仕上げ磨きは必要なところまで届いているか? お子さんと一緒に「歯の健康」について話し合ってみるのもおすすめです。絵本や動画を使って楽しく学ぶ方法もあります。 まとめ 夏休みは子どもたちにとって思い出いっぱいの大切な時間。だからこそ、虫歯になってしまって歯医者さん通いになるのは、なるべく避けたいですよね。 だらだら食べを控える 甘いものの摂り方に気をつける 寝る前の仕上げ磨きを忘れない この3つを意識するだけでも、虫歯のリスクは大きく下がります。楽しい夏を過ごしながら、お口の健康もバッチリ守っていきましょう!

2025.07.30

フッ素塗布って本当に効果があるの?

こんにちは。やまもと歯科大久保院です。 「フッ素塗布って本当に必要なの?」「毎日歯みがきしていれば大丈夫なんじゃないの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。特に、お子さまを持つ保護者の方からは「わざわざ歯科医院でフッ素を塗ってもらう意味があるのか」といったご質問をよくいただきます。 結論から言うと、フッ素塗布には虫歯予防において科学的に実証された効果があり、特に乳歯や生えたての永久歯を守るためには非常に有効です。 フッ素の虫歯予防効果とは? フッ素には以下の3つの主な働きがあります。 歯の再石灰化を促進する虫歯は、酸によって歯の表面のカルシウムやリンが溶け出すことから始まります。フッ素はこの溶けた成分を歯に戻す「再石灰化」を助け、初期虫歯を自然に修復する力をサポートします。 歯の質を強くする歯の表面に取り込まれたフッ素は、エナメル質を酸に溶けにくい性質に変化させ、虫歯に対する抵抗力を高めます。 虫歯菌の働きを抑える虫歯の原因となるミュータンス菌などの活動を抑制し、酸の産生を減少させることで虫歯の進行を防ぎます。 フッ素塗布はどんな人におすすめ? フッ素塗布は子どもだけでなく大人にも有効です。ただし、特に効果が期待できるのは以下のような方です。 乳歯列や生えたばかりの永久歯があるお子さま生えたての歯はエナメル質が未熟で、虫歯になりやすい状態です。フッ素で強化することで、初期虫歯の予防につながります。 虫歯になりやすい方、過去に虫歯が多かった方歯の質が弱かったり、生活習慣により虫歯のリスクが高い方は、フッ素で補助的にケアすることが大切です。 矯正中の方や、歯ブラシが届きにくい部位が多い方装置のまわりや奥歯の溝など、磨き残しやすい場所は虫歯のリスクが上がります。フッ素塗布でリスクを低減できます。 歯みがきだけじゃ不十分? もちろん、毎日の歯みがきは虫歯予防の基本です。しかし、歯ブラシではどうしても届にくい部分や、個々の歯の質・唾液の量・食生活などにより、磨いていても虫歯になってしまうことはあります。 フッ素塗布は、そんな「毎日のケアを補助する役割」として重要です。特に小児期の歯科予防では、フッ素塗布を続けた子どもとそうでない子どもで、将来の虫歯の数に明確な差があるというデータも多数あります。 フッ素塗布の安全性について 「フッ素って体に害はないの?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、歯科医院で使用するフッ素は安全な濃度で管理されており、副作用の心配はほとんどありません。年齢や歯の状態に応じて最適な量を使用するため、ご安心ください。 また、最近では家庭でも使えるフッ素配合歯みがき粉や、フッ素洗口液も多く販売されていますが、歯科医院で行う高濃度のフッ素塗布は、市販品では得られない効果が期待できます。 まとめ フッ素塗布は「虫歯になってから治す」のではなく、「虫歯にならないように守る」ための、非常に有効な方法です。特にお子さまの歯を守るためには、定期的なフッ素塗布と日々のケアの両立が理想的です。 「うちの子も塗ったほうがいいのかな?」と迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。お子さまの成長段階やお口の状態に合わせて、最適なケア方法をご提案いたします。

2025.07.23
やまもと歯科 大久保院

Clinic Information医院情報

宇治市大久保駅・新田駅すぐの歯医者
患者様一人一人に合わせた治療方法をご提案

診療時間 日祝
8:30~13:00
14:30~18:00
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8:30~13:00 - - - - - -

休診日:月曜・日曜・祝日

やまもと歯科 大久保院やまもと歯科 大久保院
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