2026.09.07
インプラントの治療期間は何ヶ月?被せ物が入るまでの流れと目安
「インプラントにしたいけれど、治療期間はどのくらいかかるの?」「手術をしたらすぐに噛めるようになるの?」「できるだけ早く治療を終わらせる方法はあるの?」インプラント治療を検討されている患者様から、このようなご質問をいただくことは少なくありません。
インプラントは失った歯を補う治療法として高い機能性と審美性が期待できますが、治療期間について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。実際には、お口の状態や骨の量、治療内容によって期間は大きく異なります。そのため、「インプラント治療は何ヶ月かかるのか」を一概にお伝えすることは難しいのが現状です。
この記事では、インプラント治療の一般的な期間や治療の流れ、期間が長くなるケース、治療期間を短縮する方法について詳しく解説します。これからインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの被せ物が入るまでの治療期間はどれくらい?
インプラント治療の期間は、一般的に3ヶ月〜1年程度が目安とされています。
治療期間に幅がある理由は、顎の骨の状態や必要な処置によって治療内容が異なるためです。骨の量が十分にあり、抜歯などの追加処置が不要な場合は比較的短期間で治療が完了することがあります。一方で、骨を増やす治療が必要な場合や、複数本のインプラントを埋入する場合は治療期間が長くなる傾向があります。
インプラント治療の流れと期間
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カウンセリング・精密検査(1〜2週間)
まずはお口の状態を確認するために、レントゲン撮影や歯科用CT撮影、型取りなどを行います。
インプラント治療では顎の骨の状態を正確に把握することが重要です。そのため、事前の検査と診断は欠かせません。検査結果をもとに治療計画を立案し、患者さんへ詳しくご説明します。
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インプラント埋入手術(1日)
顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む手術を行います。手術時間は本数によって異なりますが、1本であれば30分〜1時間程度が一般的です。
手術当日に帰宅できるケースがほとんどですが、術後は数日間腫れや違和感が出ることがあります。適切な麻酔を行うため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
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骨とインプラントの結合期間(3〜6ヶ月)
埋め込んだインプラントが骨としっかり結合するまで待機期間が必要です。下顎は比較的骨が硬いため約3ヶ月〜、上顎は骨が柔らかいため約4〜6ヶ月程度かかることが一般的です。
この期間はインプラント治療の成功において非常に重要な工程となります。
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人工歯の型取り・装着(2〜4週間)
インプラントと骨がしっかり結合したことを確認した後、土台(アバットメント)と人工歯を装着するため、上部の被せ物の型取りを行います。
口腔内スキャナー、もしくはシリコンによる型取りの2種類から選べます。被せ物の色味もご自身に合った色を決めていただけます。噛み合わせや見た目を調整しながら完成となります。
治療期間が長くなるケース
とは?
骨の量が不足している場合
歯を失った期間が長い場合や重度の歯周病があった場合、顎の骨が痩せていることがあります。その場合は骨造成(GBR)やサイナスリフトなどの処置が必要となり、追加で数ヶ月かかることがあります。
抜歯が必要な場合
残っている歯を抜歯してからインプラントを行うケースでは、抜歯後に骨や歯ぐきが治癒する期間が必要になります。2〜6ヶ月ほどかかることがあり、そのため治療期間が延びる場合があります。
歯周病がある場合
歯周病が進行している状態では、先に歯周病治療を行う必要があります。歯周病を放置したままインプラントを埋入すると、インプラント周囲炎のリスクが高くなるためです。
インプラント治療期間を短縮する方法
定期的なメンテナンスを受ける
歯周病や虫歯が少ない状態で治療を開始できるため、追加治療を避けられる可能性があります。
早めに相談する
歯を失ってから長期間放置すると骨が痩せてしまうことがあります。早期に相談することで、骨造成が不要となり、結果的に治療期間の短縮につながる場合があります。
適切なセルフケアを行う
手術後の傷の治りを良くするためにも、毎日の歯磨きや口腔ケアは重要です。また、喫煙は傷の治癒を妨げ、インプラントの成功率にも影響するとされています。禁煙や節煙も大切なポイントです。
よくある誤解
「インプラントは手術したその日に完成する」
近年では即時荷重インプラントという治療法もありますが、すべての患者さんに適応できるわけではありません。骨の状態や噛み合わせなど、厳しい条件を満たす必要があります。
「治療期間が短いほど良い」
治療期間を必要以上に短縮すると、インプラントと骨が十分に結合しないまま人工歯を装着してしまう可能性があります。インプラント治療では、確実な治癒期間を確保することが長期的な成功につながります。
歯科医学的に見たインプラント治療
日本口腔インプラント学会では、インプラント治療は適切な診査・診断と十分な治癒期間を確保することが重要であるとされています。また、日本歯科医師会でも、インプラント治療は定期的なメンテナンスを継続することで長期的な安定が期待できる治療法であると紹介されています。
当院でも、インプラント治療を希望される患者さんには、まず精密検査を行い、お一人おひとりに適した治療計画をご提案しています。臨床現場でも、事前の診断と治療後のメンテナンスが長期安定の大きなポイントになると実感しています。
まとめ
インプラント治療期間は一般的に3ヶ月〜1年程度ですが、お口の状態や骨の量によって大きく異なります。治療の流れとしては、検査・診断、インプラント埋入手術、骨との結合期間、人工歯の型取り・装着というステップで進みます。
また、歯周病や骨不足がある場合は追加治療が必要となり、治療期間が長くなることがあります。一方で、早めの受診や適切な口腔ケアによって期間を短縮できる可能性もあります。
「インプラント治療に興味はあるけれど、自分の場合はどれくらい期間がかかるのだろう?」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
やまもと歯科大久保院では、歯科用CTを活用した精密検査を行い、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせたインプラント治療をご提案しています。治療期間や費用についても丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
やまもと歯科 大久保院 院長
山本 康博
院長の山本は、一般歯科から専門的な治療まで幅広い診療を提供し、地域の皆様の口腔健康をサポートしています。国立東北大学歯学部を卒業後、滋賀医科大学医学部歯科口腔外科に入局し、総合歯科や複数の医療法人で院長を歴任。2018年にやまもと歯科大久保院を開院しました。
歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省)の資格を持ち、日本口腔インプラント学会会員として専門的な知識と技術を習得。ストローマンインプラントマスターコースをはじめとする多数の研修に参加し、「家族と同じように、想いを込めて治療する」という理念のもと、患者様に寄り添った丁寧な歯科医療を提供しています。