2026.10.13
スマーティー(Smartee)マウスピース矯正 の特徴|費用・期間・インビザラインとの違 い
「歯並びをきれいにしたいけれど、ワイヤー矯正は目立つから不安…」
「マウスピース矯正を検討しているけれど、インビザライン以外にも選択肢はあるの?」
近年、目立ちにくく取り外しができるマウスピース矯正が注目されています。その中でも世界中で導入が進んでいるのが「Smartee(スマーティー)」です。
しかし、「インビザラインとの違いは?」「費用はどれくらい?」「本当に歯は動くの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スマーティー矯正の特徴や費用、治療期間、インビザラインとの違いについて、歯科医療の視点から分かりやすく解説します。
Smartee(スマーティー)とは?
Smartee(スマーティー)は、中国で開発されたマウスピース型矯正装置です。現在では世界50か国以上で使用されており、多くの症例実績があります。
患者さん一人ひとりの歯並びに合わせて透明なマウスピースを作製し、段階的に交換しながら歯を少しずつ動かしていきます。
スマーティー矯正の特徴
- 透明で目立ちにくい
- 取り外し可能
- 食事や歯磨きがしやすい
- 金属アレルギーの心配が少ない
- デジタルシミュレーションで治療計画を立てられる
従来のワイヤー矯正と比較すると、日常生活への影響が少ないことが大きなメリットです。
マウスピース矯正で
歯が動く仕組み
「透明なマウスピースだけで本当に歯が動くの?」と驚かれる方もいます。
歯は歯槽骨(しそうこつ)という骨の中に埋まっています。マウスピースによって適切な力が加わると、
- 歯が押される側の骨が吸収される
- 反対側に新しい骨が作られる
という骨のリモデリング(骨の再構築)が起こります。この働きを利用して少しずつ歯を移動させるのがマウスピース矯正です。
歯科医学的にも確立された治療方法であり、多くの研究でその有効性が報告されています。
スマーティー矯正の
費用はどのくらい?
費用は症例によって異なりますが、一般的には以下が目安となります。
| 治療内容 |
費用の目安 |
| 軽度の歯並びの改善 |
約20万~50万円 |
| 中等度の矯正 |
約50万~80万円 |
| 全体矯正 |
約80万~100万円以上 |
実際の費用は、
などによって変わります。治療前の精密検査で詳しい費用を確認することが大切です。
スマーティー矯正の
治療期間
一般的な治療期間の目安は以下の通りです。
- 軽度の症例:約6か月~1年
- 中等度の症例:約1~2年
- 全体矯正:約2~3年
ただし、マウスピースは1日20~22時間以上の装着が必要です。装着時間が不足すると予定通りに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。
当院でも、治療結果に大きく影響するポイントとして装着時間の重要性をお伝えしています。
スマーティーとインビザラインの
違い
患者さんから最も多くいただく質問の一つです。
共通点
- 透明なマウスピースを使用
- 取り外し可能
- 目立ちにくい
- デジタル技術を活用した治療
基本的な治療原理は共通しています。
違い
メーカーが異なる
インビザラインはアメリカで開発されました。一方、スマーティーは中国発のマウスピース矯正システムです。
費用を抑えられる場合がある
症例によってはスマーティーの方が費用を抑えられるケースがあります。
治療プランの種類
スマーティーには成長期のお子さま向けや顎の位置を考慮した治療プランなど、独自のシステムがあります。
ただし、どちらが優れているというよりも、患者さんの歯並びや治療目標に適したシステムを選択することが重要です。
「マウスピース矯正は
軽い症例しか治せない」
は本当?
以前はそのように言われることもありました。しかし近年は技術の進歩により、
など幅広い症例への対応が可能になっています。
ただし、重度の症例ではワイヤー矯正との併用や別の治療方法が適している場合もあります。自己判断ではなく、矯正歯科で精密検査を受けることが大切です。
スマーティー矯正中に
気をつけたいポイント
マウスピースの装着時間を守る
治療成功のために最も重要です。
スマーティーは、マウスピースを装着している間に少しずつ歯を動かしていく治療法のため、装着時間が短いと計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びてしまう原因になります。
歯科医師の指示どおり、一般的には1日20時間以上の装着を目安に、食事と歯磨きの時間以外はできるだけ着けたまま過ごしましょう。
食事前には取り外す
マウスピースの破損や変形を防ぐために、食事の際は必ず取り外してください。着けたまま食べると、マウスピースが割れたり、すき間に食べかすが入り込んだりする原因になります。
また、色の濃い飲み物や温かい飲み物は着色や変形につながるため、水以外を飲むときも外しておくと安心です。
毎日しっかり歯磨きをする
汚れが残ったまま装着すると、マウスピースの中に汚れや細菌が閉じ込められ、虫歯や歯周病のリスクが高まります。食後は歯を磨いてから装着するよう心がけましょう。
マウスピース自体も、やわらかい歯ブラシや専用の洗浄剤でやさしく洗い、清潔な状態を保つことが大切です。
定期的な歯科受診を続ける
矯正治療は、歯の動きやお口の健康状態を確認しながら進めることが重要です。定期的に受診いただくことで、計画どおりに歯が動いているかをチェックし、必要に応じて治療内容を調整できます。
マウスピースが合わない、痛みが続くなど気になることがあれば、次の予約を待たずにお気軽にご相談ください。
まとめ
スマーティー(Smartee)は、透明で目立ちにくく、取り外しができるマウスピース矯正システムです。
インビザラインと同様にデジタル技術を活用した矯正治療であり、症例によっては費用を抑えながら治療できる可能性があります。
ただし、マウスピース矯正が適しているかどうかは歯並びや噛み合わせによって異なります。「自分の歯並びでも治療できるの?」「費用や期間を詳しく知りたい」という方は、一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。
やまもと歯科医院では、精密検査を行ったうえで患者さん一人ひとりに合った矯正方法をご提案しています。歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
- 日本矯正歯科学会 矯正歯科治療ガイドライン
- 厚生労働省 歯科口腔保健関連資料
- Proffit WR. Contemporary Orthodontics
- 日本臨床矯正歯科医会 公開資料
この記事を監修した人
やまもと歯科 大久保院 院長
山本 康博
院長の山本は、一般歯科から専門的な治療まで幅広い診療を提供し、地域の皆様の口腔健康をサポートしています。国立東北大学歯学部を卒業後、滋賀医科大学医学部歯科口腔外科に入局し、総合歯科や複数の医療法人で院長を歴任。2018年にやまもと歯科大久保院を開院しました。
歯科医師臨床研修指導歯科医師(厚生労働省)の資格を持ち、日本口腔インプラント学会会員として専門的な知識と技術を習得。ストローマンインプラントマスターコースをはじめとする多数の研修に参加し、「家族と同じように、想いを込めて治療する」という理念のもと、患者様に寄り添った丁寧な歯科医療を提供しています。