乳歯の虫歯を放置するとどうなる?~小さな歯にも大きな影響~

「乳歯はいずれ抜けるものだから、虫歯になっても放っておいても大丈夫」と思っていませんか?これは多くの保護者の方が誤解しやすいポイントですが、実は乳歯の虫歯を放置すると、子どもの健康や将来の永久歯にさまざまな悪影響を及ぼします。今回は、乳歯の虫歯を放置することで起こりうるリスクや、その重要性についてお伝えします。 乳歯の役割とは? まず、乳歯は「どうせ生え変わるから大したことない」と思われがちですが、実は重要な役割を担っています。 咀嚼(そしゃく)機能を担う食べ物をしっかり噛むことで、消化を助け、体の発育をサポートします。 言葉の発音を助ける舌や唇の動きを助け、正しい発音の習得に必要です。 永久歯の位置を誘導する乳歯は、下にある永久歯が正しく生えてくるための"道しるべ"のような存在です。 このように乳歯は、成長期の子どもにとって非常に重要な存在なのです。 虫歯を放置するとどうなる? それでは、乳歯の虫歯を放置した場合に起こるトラブルをいくつか見ていきましょう。 痛みや腫れによる生活の質の低下虫歯が進行すると神経にまで達し、強い痛みや腫れを引き起こします。食事がしづらくなったり、眠れなくなったりすることで、子どもの生活全体に悪影響を及ぼします。大人よりも痛みに敏感な子どもにとって、虫歯の痛みは大きなストレスになります。 永久歯の発育に悪影響乳歯の下には、これから生える永久歯が控えています。虫歯が根の先まで進行すると、その下の永久歯に細菌が感染してしまうことがあります。その結果、永久歯が変色したり、形成不全(歯がきちんと作られない)になったりすることもあります。 歯並びが悪くなる乳歯を虫歯で早期に失うと、隣の歯がそのスペースに倒れこんできてしまいます。すると、後から生えてくる永久歯が並ぶ場所がなくなり、歯並びが乱れる原因となります。将来的に矯正治療が必要になるケースも少なくありません。 虫歯菌の増殖と全身への影響虫歯は"感染症"です。放置された虫歯には細菌がたくさん繁殖しており、その細菌が血管やリンパ管を通じて全身に影響を及ぼすこともあります。まれに重篤な病気に発展することもあるため、甘く見てはいけません。 虫歯予防と早期治療の大切さ 乳歯の虫歯は、正しいケアと定期的な歯科検診で防ぐことができます。 毎日の歯磨きを習慣づける(仕上げ磨きは10歳ごろまで) 糖分の取りすぎに注意 定期的に歯科医院でチェックとフッ素塗布を受ける また、万が一虫歯ができてしまった場合も、早めに治療することで痛みも軽く済み、永久歯への悪影響も最小限に抑えられます。 最後に 乳歯は一時的なものではありますが、その役割は一時的ではありません。健康な永久歯や正しい噛み合わせ、きれいな歯並びを育てるためには、乳歯の健康管理が非常に重要です。小さな虫歯でも放置せず、「どうせ抜けるから」ではなく「今が大事」だという意識を持って、お子さんの口の中を守ってあげましょう。

2025.10.08

インプラントの痛みが心配な方へ。手術前後の3つのポイントを紹介

インプラント治療を検討されている方の中には、「手術は痛いのではないか」「術後の痛みはどの程度続くのか」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際のところ、インプラント手術中は局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。 また、術後の痛みや腫れも適切な処置により最小限に抑えることができます。本記事では、インプラント治療における痛みの実際と、痛みを軽減するための工夫について詳しく解説いたします。 虫歯や親知らずの抜歯との比較や、術後の適切な過ごし方、長期的なメンテナンス方法まで、インプラント治療に関する痛みの不安を解消できる情報をお届けします。 インプラントの痛みはどの程度?各種治療との違いについて インプラント治療に関心をお持ちでも、「未知の痛みを経験するのではないか」「痛みがどれほど継続するのか」といった心配をされていませんか? インプラント治療時の痛みや腫れについて詳しく解説いたします。 虫歯や歯周病の痛みとの違い 神経にまで達した重篤な虫歯の痛みや、歯周病による化膿状態での激痛を経験し、歯科治療は辛いものだと感じている方は少なくありません。インプラント埋入部位には局所麻酔を行うので、痛みはほぼ感じられません。全身麻酔ではないため、骨削合時の振動や音が伝わることがあります。 親知らずの抜歯との違い 親知らずの抜歯では、生え方が特殊な場合に麻酔の効果が不十分だったり、歯ぐきに埋まった状態では抜歯に長時間を要し、患者様にとって辛い体験となることもあります。インプラント治療は親知らずの抜歯より所要時間が短く、1本の埋入時間は約15分から20分程度となります。 痛みや腫れについても、「下顎に埋まった親知らずの抜歯」と「通常のインプラント治療(骨造成なし)」を比較した場合、親知らずの抜歯の方が強い痛みが長期間継続するケースが多いのです。 インプラント治療の方が小規模な処置といえるでしょう。 痛みは2〜3日程度で落ち着くケースがほとんど インプラントは外科的処置のため、手術後2〜3日間は痛みや腫れが起こりやすいとされています。特にインプラント埋入本数が多い場合や、骨増生治療を併用する場合には、痛みや腫れが長期化する可能性があります。 インプラント手術は痛くないの? 手術中の痛みはほぼありません インプラントを埋め込む箇所に局所麻酔を施すため、痛みを感じることはほとんどないでしょう。全身麻酔ではないため、骨を削る際の振動や音を感じる場合があります。 歯科治療への不安が強い方やインプラント埋入数が多い方には、眠ったような状態で手術を受けられる「静脈内鎮静法」という方法もあります。これは全身麻酔とは異なり意識を失うわけではなく、半分眠っているような状態で治療を受けることができる方法です。 インプラント手術後は痛い? ほとんどのケースは痛み止めで抑えられる程度の痛みです。 インプラント手術では術後数日間、ある程度の痛みが生じますが、大部分のケースにおいて痛み止め(鎮痛剤)で抑制できる程度の痛みであり、数日ほどで落ち着くのが一般的です。インプラント埋入数が多い場合は痛みが長引く可能性があります。 骨造成を行ったことによる痛みや腫れについて 骨造成はインプラント埋入時に骨の量が不足している場合に骨を増やす治療法です。骨造成治療は通常のインプラント治療よりも手術範囲が広くなるため、術後3日をピークとして約10日間、痛みや腫れが現れます。 痛みは鎮痛剤で抑制できますが、腫れが大きく現れる場合があります。骨を造成する際はできる限り負担の少ない術式で実施いたします。 術後の腫れについて 骨の量が充分にある場合やインプラント埋入本数が少ない場合には、腫れることはほとんどありませんが、 埋め込むインプラント本数が多い場合 骨造成治療を実施した場合 上記は腫れる可能性が高い傾向にあります。上顎より下顎の方が腫れやすく、骨増生治療の「サイナスリフト」では内出血が生じる場合があります。 腫れはインプラント手術後2〜3日をピークとして約10日間程度で引いていくことが多く、その間は鎮痛剤や抗生物質を処方いたします。ほとんどのケースでは痛みはありません。 歯ぐきを縫った部分の違和感はどのくらいで消える? インプラント手術で縫合した歯ぐきに違和感または痛みを感じる場合には、抜糸により症状が改善することが多いです。抜糸は約1週間程度で実施します。 その期間中、傷口が気になると思いますが、指や歯ブラシで触れないようにしてください。抜糸時にも麻酔を実施しますのでご安心ください。抜糸の際には、一般的に「チクチク」とした痛みを感じることが多いのですが、当院では麻酔を実施いたしますので、基本的に痛みはありません。 治療開始前に、腫れや痛みに関して詳しくご説明いたします。骨造成を行う場合は、腫れると支障がある日などを避けて、手術日程を調整いたします。 痛くないインプラント治療を〜やまもと歯科のこだわり〜 徹底的に痛くない麻酔にこだわっています あらかじめ表面麻酔を実施します歯肉の感覚が鈍化し痛みを感じにくい状態にします。 麻酔液を体温程度まで加温しておきます体温と麻酔薬に温度差があると、痛みを感じやすくなるため、当院では麻酔液を体温と同程度まで温めています。 極細の注射針を使用しています針は細いほど痛みが弱くなります。通常、0.3〜0.4mmの注射針を使用するところを、最も細い0.26mmの針を使用しています。 麻酔液をゆっくりと注入しますゆっくりと麻酔液を注入することで歯肉への圧迫が軽減され、痛みを感じにくくなります。当院では、まずそっと少量だけ麻酔液を注入して落ち着かせた後、ゆっくりと注入していきます。 やまもと歯科の麻酔のこだわり 静脈内鎮静法について 局所麻酔は患部のみの痛みを抑制することはできますが、治療時の器具の音や振動が聞こえてしまいます。歯科医院が苦手な方は音を聞いただけでも恐怖を感じられます。 そのような方には、眠るような状態で治療が受けられる「静脈内鎮静法」という治療方法があります。静脈内鎮静法は、全身麻酔とは異なり意識を失うわけではありません。 半分眠っているような状態なので恐怖心を抑制し、リラックスした状態で治療を受けることができます。「いつの間にか治療が終了し歯が入っていた」とおっしゃる患者様も少なくありません。 安心して手術を受けていただくために やまもと歯科では、痛みに配慮した治療だけではなく、不安や緊張感を軽減していただけるように、手術の器具が患者様の目に触れないように工夫した室内で手術を受けていただきます。 さらに患者様の不安を解消するために手術の詳細な説明や治療の流れ、質問や疑問が生じた場合は丁寧にご回答して参ります。 インプラント治療で痛みが出ないようにできること インプラント手術後の過ごし方 局所麻酔はおよそ2〜3時間、静脈内鎮静法は3〜4時間ほどで麻酔が切れます。術後の痛みが現れないように、適切な過ごし方や注意点をご説明いたします。 食事について刺激物は控えて、軟らかいものを中心とした食事を心がけてください。患部での咀嚼は避けるようにしてください。また酸っぱいもの、甘いものも約1週間は避けてください。アルコールは血行が促進され、腫れや出血しやすくなるため飲酒も控えてください。 入浴について入浴は、術後2〜3日は避けてシャワー程度にしてください。高い温度のシャワーもお控えください。 運動について運動は、術後2〜3日は控え、安静に過ごしてください。サッカーや水泳などの全身運動は約1週間控えてください。 喫煙について喫煙は控えてください。顎骨とインプラントが結合しにくくなる可能性があります。 歯みがきについて歯みがきは患部を避け、うがいは優しくするようにしてください(患部以外の歯は、丁寧に歯みがきをしてください)。歯みがき粉は使用しないでください。 術後はできるだけ安静に血行が促進されると疼いたり、痛みが起こりやすくなるため、運動や入浴は避けて安静に過ごしてください。そして柔らかい食事からスタートされることをおすすめいたします。処方された抗生剤や痛み止めのお薬の飲み忘れがないように、ご注意ください。さらに、長時間労働や睡眠不足なども回復力を低下させるため注意してください。 こんな痛みには注意!すぐに歯科医院に連絡を 術後、1〜3週間後に抜糸を行います。それまで違和感や不快感を生じる場合もありますが、ほとんどのケースは一時的なものです。しかし下記に該当する場合には、歯科医師にご相談ください。 痛み止めが効かず、激しい痛みが継続する 術後3〜4日以上経過しても症状が変わらず、もしくは強くなる 上顎の手術後、鼻からの出血や膿が出る 下顎の手術後、下唇が痺れる、またはよだれが出る インプラント治療後、何年後かに痛みが出る場合 他の天然歯と同じく歯周病や咬合不良が原因かもしれません。インプラント治療から数年後に痛くなる原因は、 インプラント周囲炎になっている かみ合わせが悪くなっている などが考えられます。 インプラント周囲炎について インプラントも他の歯と同じように歯周病類似の症状であるインプラント周囲炎を発症することがあります。インプラント周囲炎とは、細菌に感染し、周囲の歯ぐきが炎症を起こしたり、顎の骨が溶けてしまったりすることです。 歯肉に炎症が生じると、腫脹や出血とともに痛みが生じます。そして骨にまで炎症が進行すると、インプラントがぐらつき始め、痛くて噛めなくなります。インプラント周囲炎が進行すると最悪の場合、インプラントが脱落する可能性があります。 インプラント周囲炎を発症すると自然治癒することはありません。インプラント周囲炎は歯周病と同様、自覚症状がないうちに発症しているケースが多いため、定期的にメンテナンスに通い予防することが大切です。 インプラント周囲炎になってしまった場合の主な治療方法 インプラント周囲炎になってしまった場合の主な治療方法は、 歯周ポケットの洗浄歯垢 歯石の除去 薬剤での消毒洗浄 などです。炎症が歯肉や顎の骨に進行すると元に戻すことができないことがあります。原因に応じて治療を早急に進めることが重要です。 インプラントを長持ちさせる方法 インプラント周囲炎が起こる原因は、インプラントの周りの掃除ができていないためです。天然の歯と同じように周囲に歯垢がたまると、歯周病菌が発生し炎症が起こります。インプラント周囲炎でせっかく入れたインプラントを失わないように、日頃のケアと歯科医院でのメンテナンスが必要です。 メンテナンスとは、 毎日の歯みがきの徹底 歯科医院での定期的なメンテナンス 禁煙 などです。インプラントを長く使用するためにはインプラント周囲炎の予防を欠かすことはできません。早期発見、早期の治療でインプラント周囲炎を防ぐことができます。ご自身と歯科医院でメンテナンスをしっかりと実施し、お口の健康を維持させることが大切です。 インプラントのお手入れ インプラント手術後のタバコのリスク たばこのニコチンや一酸化炭素により、歯肉の免疫力が低下するため、歯周病菌の感染リスクが高まります。 インプラント周囲炎に罹患すると、インプラントの動揺などのトラブルが生じやすくなるため、インプラント自体の寿命を短縮してしまいます。 かみ合わせが原因で痛みが出る インプラント治療直後は正しい咬合でも、年数経過により、周囲の他の歯が移動するとインプラントの咬合が変化することがあります。かみ合わせを改善するには、被せ物の形の調整を実施します。 天然歯と同じく咬合は口腔内の健康にとても重要です。インプラント手術から数年後の痛みや違和感や不具合はインプラントの周辺で何らかの問題が生じています。 できるだけ早く歯科医院へご相談ください。定期検診を受けていただくことでインプラント周囲炎やかみ合わせの変化をいち早く知り、痛みをはじめとする大きなトラブルを回避できるかもしれません。 限りなく痛みが少なくご安心いただけるインプラント治療を インプラント手術の痛みに対して不安に思われる方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、手術中は麻酔をするため痛みを感じることは基本的にありません。術後の腫れや痛みは2〜3日で落ち着き、段々とひいていくことが多いです。 当院では術後も痛みを感じにくいインプラントを目指し、患者様に安心して治療を受けていただけるよう様々な工夫と配慮をしています。 まとめ インプラント手術中は局所麻酔により痛みはほぼありません。術後の痛みや腫れも2〜3日程度で落ち着くのが一般的です。親知らずの抜歯と比較しても、インプラント治療の方が痛みや腫れが軽く短期間で済みます。 当院では表面麻酔や極細針の使用などで痛みを最小限に抑える工夫をしています。術後は適切なケアと定期メンテナンスでインプラント周囲炎を予防し、長期的な健康を維持できます。

2025.10.03

痛くない治療って本当?歯科医院の取り組みとは

「歯医者は痛いから苦手…」そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし最近では、多くの歯科医院が"痛くない治療"を目指して、さまざまな工夫を取り入れています。例えば、麻酔の針が刺さる時の痛みを最小限に抑えるために、表面麻酔(塗り薬)を使用したり、極細の注射針を使ったりする技術が一般的になっています。 また、電動麻酔器を使うことで、麻酔液を一定の圧でゆっくりと注入し、違和感や痛みをほとんど感じさせない工夫も進んでいます。「痛みが怖い」と感じて受診をためらっている方こそ、一度相談してみることをおすすめします。歯科医院側も、不安を少しでも取り除けるよう、やさしく丁寧な対応を心がけています。昔と比べて、歯科治療は確実に進化しているのです。 歯医者が苦手なお子さんへ無理なく慣れていくためのサポート 「うちの子、歯医者に行くのをすごく嫌がって…」そんなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。歯科医院の雰囲気や治療器具の音、なにをされるかわからない不安など、子供にとって歯医者は 怖い場所に感じられることがあります。 当院では、歯医者に苦手意識を持つお子さんでも少しずつ慣れていけるよう、段階を踏んだ対応を行っています。まずは、診療室に入ることからはじめ、器具を見たり、椅子に座ってみたりする"トレーニング"を通じて、安心できる環境づくりを大切にしています。 また、治療中もできるだけやさしい言葉かけをしながら、お子さんの様子を見て無理のないペースで進めていきます。「頑張れたね!」と小さな成功体験の積み重ねが、お子さんの自信につながります。お子さんの性格や不安の原因に応じて、私たちが一緒にサポートしますので、どうぞ安心してご相談ください。 まとめ 当院には、保育士資格を持つ歯科助手が在籍しており、お子さんの気持ち気持ちに寄り添った丁寧な対応が可能です。初めての治療でも、不安や怖さをやわらげながら、やさしく声かけを行い、保護者の方と連携して安心できる環境を整えてます。 さらに、診療台には動画を見ながら治療を受けられるモニターを設置。お気に入りのアニメや動画に夢中になっている間に治療が終わっていた!というお子さんもたくさんいます。「うちの子、大丈夫かな…」という方も、どうぞご安心ください。一人ひとりのペースに合わせて、笑顔で通える歯医者を目指しています。

2025.10.01

虫歯のサインとは?見逃してはいけない症状とは

こんにちは、やまもと歯科大久保院です。毎日の歯磨きや定期的な歯科検診をしていても、ふとした時に「これって虫歯かも?」と気になることはありませんか?虫歯は初期の段階では痛みがほとんどなく、気付きにくい病気です。 しかし、早期に対処すれば治療も軽く済み、歯へのダメージも最小限に抑えられます。今回は、虫歯のサインと見逃してはいけない症状について詳しくご紹介します。 虫歯の初期サイン 虫歯は段階を追って進行します。初期段階では症状が軽いため、自覚しづらいことが多いですが、以下のようなサインが見られます。 1.歯の表面が白く濁る 一見すると「汚れかな?」と思ってしまうかもしれませんが、これは「脱灰(だっかい)」と呼ばれる現象で、エナメル質からミネラルが溶け出し始めている証拠です。虫歯のごく初期段階で、痛みはまだありませんが、この段階でケアを始めれば再石灰化も可能です。 2.冷たいものがしみる 冷たい飲み物やアイスを口にしたときに「キーン」と一瞬しみるような感覚がある場合、虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで進行している可能性があります。知覚過敏と似ていますが、虫歯の場合は自然に悪化していく傾向があります。 虫歯が進行すると現れる症状 虫歯が進行すると、明確な症状が出始めます。ここで放置してしまうと、最終的には神経や歯根にまで達してしまい、抜歯が必要になるケースもあります。 1.甘いものがしみる 冷たいものだけでなく、チョコレートやジュースなど甘いものを口にしたときに痛みを感じるようになると、虫歯の進行はかなり進んでいると考えられます。象牙質の中を通る神経に近づいている状態です。 2.噛むと痛い、違和感がある 食事中に「この歯だけ噛むと痛い」「何か詰まっている感じがする」といった症状が出る場合、歯の中で炎症が起きているサインです。炎症が神経にまで及ぶと、激しい痛みや腫れを引き起こすことがあります。 3.歯に穴が開いている 鏡で見て歯に黒い点や穴が確認できた場合、虫歯はかなり進行しています。ここまでくると自然治癒は望めず、歯を削って詰め物をする治療が必要です。 絶対に見逃してはいけない症状 以下のような症状がある場合、できるだけ早く歯科医院を受診してください。放置すると神経が死んでしまい、根の治療や抜歯が必要になります。 夜中にズキズキとした痛みで目が覚める 何もしていなくても痛む(自発痛) 歯茎が腫れて膿が出る 歯の色が黒ずんでいる 歯が欠けたり折れたりした これらは、虫歯が神経や歯根にまで達した「末期の虫歯」の可能性が高く、放置することで口臭や全身疾患のリスクも高まります。 虫歯を防ぐためにできること 虫歯は予防が何よりも大切です。以下のポイントを意識することで、虫歯リスクを大きく減らすことができます。 毎日の正しいブラッシング 間食を控える フッ素入り歯磨き粉の使用 定期的な歯科検診(半年に1回が理想) 当院では、虫歯の早期発見・予防に力を入れています。少しでも「おかしいな」と感じたら、お気軽にご相談ください。違和感が「大きな治療」につながる前に、小さなうちに手を打つことが、歯を守る最善の方法です。 まとめ 虫歯は「痛くなってから」ではなく、「違和感を感じたとき」に行動することがとても大切です。初期の段階であれば、治療の負担も時間も最小限に済みます。「白く濁っている」「しみる」「噛むと痛い」など、どんな小さなサインでも気になったら、ぜひ一度当院へご相談ください。

2025.09.24

虫歯にならないための毎日のケア方法

今日から実践できる具体的な方法 1.正しい歯磨きの習慣を身につける(1日2~3回) 虫歯予防の基本は、やはり毎日の歯磨きです。特に、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるため、細菌が増えやすくなります。そのため、夜寝る前の歯磨きは最も大切です。 1日2~3回 朝・夜は必須できれば昼食後も磨くと理想的です。 磨く時間 1回につき最低でも2分できれば3分を目安に。 磨き方のポイント •歯と歯ぐきの境目にブラシを45度の角度で当て、小刻みに動かす•奥歯の溝や歯の裏側も忘れずに•力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で 電動歯ブラシの使用も効果的。正しく使えば手磨きよりも磨き残しが少なくなります。 2.フロスや歯間ブラシを毎日使おう 歯と歯の間には、普通の歯ブラシでは届かない"プラーク(歯垢)"が残りがちです。この部分は虫歯や歯周病の原因になりやすいため、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを活用するのがとても大切です。 使用頻度 少なくとも1日1回、特に夜寝る前に使うと効果的。 種類 •歯と歯の間が狭い人→デンタルフロス•少しすき間がある人→歯間ブラシ 初めての人は、鏡の前で丁寧に使いましょう。 3.フッ素入り歯みがき粉で歯を強くする フッ素(フッ化物)は、歯の再石灰化を促し、虫歯菌の働きを抑える働きがあります。多くの歯科医がフッ素の使用を推奨しています。 おすすめ濃度 1450ppm(成人)※6歳未満の子どもは低濃度(500~1000ppm)を使用。 使い方のコツ •歯磨き粉は"1~2cm程度(大人)"を目安に•磨いた後は軽く1回だけ口をゆすぐ。フッ素が残りやすくなります•就寝前の使用が特に効果的 4.間食の回数を減らす 1日に何度も食事やおやつをとっていると、口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。間食の回数が多いと虫歯リスクが大幅に上がるのです。 1日の間食回数は1~2回以内を目安に 飴やガムなど、口に長く残るものは特に注意が必要です 飲み物も要注意:スポーツドリンク、ジュース、甘いカフェラテなどは頻繁に飲まないように 5.糖分の摂取量を意識する 虫歯菌のエサとなるのは「糖分」。普段口にする食品にどれくらいの砂糖が含まれているか、意識するだけでも虫歯予防につながります。 清涼飲料水1本に含まれる砂糖は、なんと角砂糖10個以上のことも おやつを選ぶなら、キシリトール配合のガムやナッツなど、虫歯になりにくいものを選びましょう どうしても甘いものを食べたいときは、食後にまとめて食べるのがコツ 6.唾液を増やして口内を守る 唾液には、口の中を中性に保ち、酸を洗い流す働きがあります。唾液の分泌が少ないと、虫歯になりやすくなってしまいます。 こまめに水やお茶を飲む(無糖のもの) よく噛んで食べる(特に繊維質の多い野菜) ガム(キシリトール入り)を噛んで唾液を増やす ストレスや加齢、薬の副作用でも唾液は減ることがあるので注意 7.歯科医院での定期検診を受けよう(3~6ヶ月ごと) どれだけ自分でケアしていても、どうしても磨き残しは出てしまうもの。"歯科医院での定期検診とクリーニング"(PMTC)"を受けることで、早期に虫歯を見つけたり、予防することができます。 歯石の除去 フッ素塗布 磨き残しのチェックや歯磨き指導 小さな虫歯の早期発見・治療 定期検診は「歯を治すため」ではなく「歯を守るため」に受けるものです。 まとめ 虫歯予防は、「特別なこと」ではなく、「ちょっとした習慣の積み重ね」が何よりも大切です。 「正しく丁寧な歯磨き」「フロスやフッ素の活用「食生活の見直し」「歯科医院での定期チェック」これらを実践することで、一生自分の歯で美味しく食べられる未来がぐっと近づきます。ぜひ今日からできることから始めてみてください。

2025.09.17

定期検診って本当に必要?歯医者さんが教える予防の大切さ

「歯医者って痛くなった時だけ行けばいいんじゃないの?」そんな声をよく耳にします。 確かに、忙しい毎日の中で歯のことまで気を配るのは大変ですよね。しかし、実は"痛くなってから"では遅いこともあるのです。今回は、「定期検診って本当に必要?」という疑問にお答えしながら、定期検診の重要性についてお話しします。 痛くなる前に見つけるのが"予防歯科" 虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。「なんとなく違和感がある」「ちょっと染みるかも」と思った時には、すでにかなり進行しているケースも少なくありません。 定期検診では、虫歯や歯周病の"兆し"を見逃さず、早期発見・早期治療に繋げることができます。初期の虫歯であれば、削らずに済むこともありますし、歯周病も進行を止められる可能性が高くなります。 定期検診で受けられること 定期検診では、以下のような処置やチェックが行われます。 歯の表面や歯間、歯ぐきのチェック(虫歯・歯周病の診査) プラーク(歯垢)や歯石の除去(スケーリング) 噛み合わせの確認 ブラッシング指導 必要に応じてレントゲン撮影 普段のセルフケアだけでは取り除けない歯石や、磨き残しの多い箇所をプロの目でしっかりチェック・ケアすることができるのです。 定期検診で"守れる"歯の寿命 日本では、80歳で平均して残っている歯の本数が約15本。一方、スウェーデンなどの予防歯科が進んでいる国では、同年齢で20本以上残っている人も多くいます。その違いを生んでいる大きな要因が「定期検診の受診率」です。 虫歯や歯周病が進行してしまうと、最終的には抜歯が必要になり、入れ歯やインプラントなどの治療に頼ることになります。定期検診を受けていれば、こうした"歯を失うリスク"を大幅に減らすことができるのです。 実は医療費の節約にもつながる 「定期検診=お金がかかる」と思われがちですが、実は逆。歯が悪くなってから大がかりな治療を受けるよりも、定期的な予防処置を行っていたほうが、結果的に医療費を抑えることができるのです。 例えば、虫歯が進行して神経まで達すると、治療には何回も通院が必要で、費用も高くなります。一方で、定期的にチェックとクリーニングを受けていれば、初期の段階で対処でき、治療費も最小限に抑えられます。 あなたの未来の歯を守るために 定期検診は「今の健康な歯」を「将来も健康に保つ」ための、大切な習慣です。たった数か月に1回、30分~1時間の検診で、一生自分の歯で食べられる可能性がグンと高まります。 歯医者は「痛くなってから行く場所」ではなく、「痛くならないように行く場所」。これを機に、ぜひ定期検診の予約を入れてみてくださいね。

2025.09.10

歯周病が全身の健康に与える影響とは?

皆さんは、「歯周病」がお口の中だけの問題だと思っていませんか? 実は歯周病は、口腔内の病気にとどまらず、全身の健康に深く関わっていることがわかってきています。歯科医院ではよく「歯周病は放っておくと怖い病気です」と言われますが、その背景には、歯周病と全身疾患との関連があるのです。 今回は、歯周病が全身の健康に与える影響について、わかりやすく解説します。 歯周病とは? 歯周病は、歯と歯ぐきの間に細菌が感染し、歯ぐきの炎症や歯を支える骨の破壊を引き起こす病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきが赤く腫れたり出血したりしますが、進行すると「歯周炎」になり、最終的には歯が抜け落ちることもあります。 歯周病の原因はプラーク(歯垢)に含まれる細菌であり、口腔内の清掃不良、喫煙、ストレス、糖尿病、加齢などもリスク因子となります。 歯周病と全身疾患の関係 では、なぜ歯周病が全身の健康に影響するのでしょうか? その答えは、歯周病菌や炎症性物質が血流にのって全身に運ばれることにあります。これにより、さまざまな全身疾患のリスクが高まると考えられています。以下に代表的な疾患との関連をご紹介します。 心疾患・脳卒中歯周病菌が血管内に侵入すると、血管の内壁に炎症を起こし、動脈硬化を進行させることがあります。これが心筋伷塞や狭心症、脳卒中などのリスクを高めるとされています。実際、歯周病のある人は、ない人と比べて心血管疾患の発症率が高いという研究結果もあります。 糖尿病歯周病と糖尿病は「双方向の関係」があるといわれています。糖尿病があると歯周病が悪化しやすくなり、逆に歯周病があると血糖コントロールが悪化することが知られています。歯周病を治療することでHbA1c(ヘモグロビンA1c)が改善するケースも報告されています。 妊娠と早産・低体重児出産妊婦さんが重度の歯周病を持っている場合、早産や低体重児出産のリスクが高まることがあります。これは、歯周病による炎症性物質が子宮の収縮を促す可能性があるためです。妊娠前や妊娠初期に歯科検診を受け、口腔内の健康を整えることが重要です。 誤嚥性肺炎高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎も、歯周病菌が関与していると考えられています。食事や唾液とともに歯周病菌が気道に入り込み、肺に炎症を引き起こすことがあるため、特に介護が必要な高齢者の口腔ケアは非常に重要です。 予防と対策 歯周病を予防するためには、日々の正しい歯みがきと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。特に以下の点を意識しましょう。 毎日の丁寧なブラッシング(歯間ブラシやフロスも活用) 食生活の改善(糖分の摂り過ぎに注意) 禁煙 ストレス管理 定期的な歯科健診と歯石除去 歯周病は単なる「歯ぐきの病気」ではなく、全身の健康と密接に関わる疾患です。お口の中のケアを怠ることは、全身の病気の引き金になる可能性があります。 つまり、「健康はまず口から」これは決して大げさな言葉ではありません。 将来の健康を守るためにも、ぜひ定期的な歯科検診と、日々の口腔ケアを大切にしてください。

2025.09.03

矯正治療、何歳からでも出来る?

「矯正治療は子どものうちに始めるもの」と思っていませんか?実際、矯正と聞くと小学生や中学生の子どもがワイヤーをつけている姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実は矯正治療は大人になってからでも始められるのです。近年では、30代・40代はもちろん、60代以上の方が矯正治療を始めるケースも増えています。 大人の矯正は「遅くない」 歯並びが気になるけれど、「もう手遅れかも」と諦めている方は少なくありません。ですが、歯と歯茎が健康であれば、何歳であっても矯正治療は可能です。年齢が高くなると治療に時間がかかることはありますが、効果が得られないということはありません。 矯正は見た目の美しさだけでなく、かみ合わせの改善や虫歯・歯周病予防にもつながる医療行為です。歯並びが整うことで、磨き残しが減り、長い目で見てお口全体の健康が守られるのです。 大人の矯正にはこんなメリットも 審美的な改善仕事上、人と話す機会が多い人にとって、歯並びの改善は大きな自信になります。 コンプレックスの解消長年気になっていた口元の悩みが解消され、表情も自然に明るくなります。 ライフステージの変化に対応結婚、転職、定年など、新たなスタートに合わせて矯正を考える人も多いです。 子どもとの違いは? 子どもの矯正は、骨の成長を利用して顎のバランスを整える「成長誘導」ができるのが大きな利点です。一方、大人は成長が終わっているため、歯の移動に時間がかかることや、骨の柔軟性が低い分だけ負担がかかることがあります。ただし、治療計画をしっかり立てれば、大人でも十分な成果が得られます。 最近では、目立ちにくい「マウスピース矯正」や、歯の裏側につける「裏側矯正」など、ライフスタイルに合わせた選択肢も増えています。仕事や人間関係に配慮しながら治療を進められる点も、大人の矯正が注目される理由のひとつです。 最後に:始めたいと思った時がベストタイミング 矯正治療は、見た目と健康の両方を整えるための大切な手段です。「もっと早くやっておけばよかった」という声も多く聞かれますが、始めたいと思ったときがベストなタイミングです。 年齢にとらわれず、自分の口元に自信を持てる人生を目指して、一歩を踏み出してみませんか?当院ではシミュレーションも無理で行っています。今の状態と、矯正後の状態を比較することができます。少しでも歯並びが気になってる方は試しにシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか? いつでもご相談ください。

2025.08.28

子供の歯並びが気になるときのチェックポイ ント

チェックポイント5選 1.乳歯のすき間が少ない・まったくない 乳歯の時期に歯と歯の間にすき間(すきっ歯)がないと、永久歯が生えてくるスペースが足りない可能性があります。永久歯は乳歯よりも大きいため、乳歯の段階で多少のすき間があるのが理想的です。 チェックポイント 乳歯がびっしり並んでいる 歯と歯の間にほとんどすき間がない 2.前歯が出ている・噛み合わせが深い 上の前歯が大きく前に出ている状態(出っ歯)や、噛ん だときに下の前歯がほとんど見えないほど深く噛み込んでいる場合も注意が必要です。 チェックポイント 横から見て上の前歯がかなり前に出ている 噛んだときに下の前歯が見えない 3.前歯が噛み合わず開いている(開咬) 前歯を閉じても上下の前歯がかみ合わず、すき間ができている場合、開咬(かいこう)と呼ばれます。指しゃぶりや口呼吸、舌を前に出す癖(舌癖)が原因になることがあります。 チェックポイント 食べ物を前歯で噛み切りにくそう いつも口が開いている 指しゃぶりが長引いている 4.顎の左右差・受け口がある 下の歯が上の歯より前に出ている受け口(反対咬合)や、顎が左右にずれているように見える場合は、早期の対処が必要です。 遺伝による場合もありますが、癖や噛み方の影響も大きいです。 チェックポイント 笑ったときに顎のズレが目立つ 噛み合わせが上下逆 5.歯が生えてくる順番や場所がおかしい 永久歯が生える順番が極端に違ったり、明らかにずれた場所から生えてきたりしたときは、歯列や顎の発育に影響が出ることも。 乳歯が抜ける前に永久歯が出てきている(二枚歯) 永久歯が変な場所から生えている 気になったら早めに小児歯科・矯正歯科へ相談を 歯並びの問題は、早期に発見して対処することで大きな矯正を避けられるケースも多いです。特に6歳~10歳くらいの「混合歯列期」は、矯正治療の始めどきとして適しています。 まとめ 乳歯のすき間が少ない 出っ歯・深い噛み合わせ 開咬・口呼吸・指しゃぶり 顎のズレや受け口 生え変わりの異常 ちょっとした変化でも、「あれ?」と思ったら、まずは歯科医院に相談を。定期的な歯科検診と専門家のアドバイスで、安心して子どもの成長を見守りましょう。

2025.08.21

子供に歯磨きを好きにさせるコツ

こんにちは。やまもと歯科大久保院です。 子供が歯磨きを嫌がって頭を悩ませているお母さんも多いのではないでしょうか?無理やり磨かせると歯磨き嫌いに拍車がかかってしまい、将来的な口腔ケアへの意欲にも悪影響を及ぼす可能性があります。そこで今回は、子どもが自発的に、そして楽しく歯磨きをできるようになるための「好きにさせるコツ」をいくつかご紹介します。 好きにさせる5つのコツ 1.歯磨きを「楽しい時間」にする 子どもにとって「楽しいかどうか」は何よりも大切です。単なる日課ではなく、遊びやスキンシップの一環として歯磨きを位置づけると、抵抗感がぐっと減ります。たとえば、以下のような工夫が効果的です。 好きなキャラクターの歯ブラシや歯磨き粉を使うお気に入りのキャラクターがついているだけで、子どものテンションは上がります。「○○と一緒に歯を磨こう!」と声かけすると、自然と前向きになれることも。 歯磨きソングを活用する市販のCDやYouTubeなどには、歯磨きの時間にぴったりの歌がたくさんあります。リズムに合わせてブラッシングすると、楽しい上に磨き残しも防ぎやすくなります。 歯磨き絵本の活用絵本のストーリーで歯磨きの大切さを伝えると、理解が深まり「自分もやらなきゃ」という意識が芽生えます。 2.成功体験を積ませる 「自分でできた!」という達成感は、子どものやる気を大きく引き出します。 子ども用の鏡を置いて、自分の動きを見ながら磨かせる鏡の前で自分の口の中を見ながら磨くことで、「自分で歯をきれいにしている」という実感が湧きます。 タイマーやスタンプで達成を見える化する2分間のタイマーをセットして「できたらシールを貼ろう」といった工夫で、毎日の歯磨きがゲーム感覚になります。 3.一緒に歯を磨く 子どもは親のまねをするのが大好きです。お父さんお母さんが楽しそうに歯を磨いている姿を見せることで、自然と「自分もやりたい!」という気持ちが湧いてきます。 家族で「歯磨きタイム」を作る「みんなで一緒に歯を磨こう」という習慣は、楽しいだけでなく、生活のリズム作りにもなります。 「仕上げ磨き」も愛情表現として子どもが自分で磨いたあと、親が優しく仕上げ磨きをすることで、スキンシップと安心感を得ることができます。 4.無理やりやらない 嫌がる子に無理やり歯磨きをすると、トラウマになってしまうこともあります。日によって機嫌が悪いときは、少し間をあけたり、別の方法で気をそらすなどの工夫をしてみましょう。 「今日はうがいだけでもOK」にする日があっても大丈夫毎日完璧にできなくても、トータルで歯磨きが習慣になれば問題ありません。柔軟に構えて、焦らず付き合いましょう。 5.歯医者さんと連携する 定期的に歯科医院で検診を受けることで、プロからの声かけもモチベーションになります。小児歯科では、子どもが楽しく通えるような工夫がなされているので、「歯磨き=歯医者さんでほめられること」とリンクさせるのも効果的です。 最後に 歯磨きは一生付き合っていく習慣です。子ども時代の経験が、その後のケア意識を大きく左右します。「やらなきゃ」ではなく「やりたい」「気持ちいい」「楽しい」と思えるような工夫を、ぜひ親子で見つけていきましょう。継続は力なり。焦らず、でもあきらめず、少しずつ「歯磨き好きな子」へと育てていきましょう。 当院では、子供向けのイベントを定期的に行っています。夏祭りやクリスマス会、外部イベントも行っています。その際に、歯磨き体験やデコレーションオリジナル歯ブラシ作り体験ができます。自分で作った歯ブラシを使うことによって、楽しく歯磨きができます。イベントにもぜひ一度参加してみてください。詳しくはスタッフにおたずねください。

2025.08.15
やまもと歯科 大久保院

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宇治市大久保駅・新田駅すぐの歯医者
患者様一人一人に合わせた治療方法をご提案

診療時間 日祝
8:30~13:00
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8:30~13:00 - - - - - -

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