歯を失った時の選択肢

歯を失ってしまう原因

歯を失ってしまう原因

歯を失う主な原因としては、以下のようなことが考えられます。

  1. 虫歯 歯を失う最も一般的な原因の一つで、全体の約35%を占めています。不十分な口腔衛生が主な原因で、甘い食べ物や飲み物の過剰な摂取が虫歯を引き起こすことが多いです。
  2. 歯周病 成人における歯の喪失の主な原因で、約50%を占めると推定されています。歯周病は、歯ぐきと歯を支える骨に炎症が生じ、最終的には歯の喪失につながってしまいます。
  3. 事故や怪我 スポーツの怪我や交通事故などによる歯の喪失は、約10%を占めるとされます。
  4. 栄養不足や一部の病気 栄養不足や特定の疾患による歯の喪失は、約5%ほどと推定されます。これには、カルシウムやビタミンDの不足、また糖尿病やがんなどの全身疾患が含まれます。

あくまで、一般的な推定であり、実際の割合は地域の口腔衛生状態、健康状態、生活習慣などによって大きく変わる可能性がございます。ここで重要なことは、適切な口腔衛生の維持と定期的な歯科検診によって、これらのリスクを最小限に抑えることができるという点です。

歯を失って放置した場合のデメリット

歯を失ってしまった状態をそのままにしておくと、多くのデメリットが生じ、日常生活において様々な影響を及ぼしてしまいます。

噛む機能の低下

  1. 栄養摂取への影響 歯がないと、食事をしっかりと噛むことができなくなります。そうってしまうと、柔らかく、飲みこみやすいものを口にすることが多くなり、そのようなものの多くは糖分塩分が高いものであったりします。そのような食生活を続けると、高血圧、糖尿病などの成人病のリスクが高まる恐れがあります。
  2. 食事の楽しみの減少 おいしい食事を楽しむことは、生活の質を大きく左右します。噛む機能の低下は、食べ物の選択肢を狭め、食事の満足度を下げることに繋がります。

歯並びの乱れ

  1. 隣接する歯の移動 歯を失うと、そのスペースを埋めようと隣接する歯が移動し始めることがあります。これにより、歯並びが悪くなり、噛み合わせの問題が発生する可能性があります。
  2. 咀嚼力の偏り 歯並びが乱れると、咀嚼力に偏りが生じ、特定の歯に過剰な負担がかかり、それらの歯の健康を害し、歯を失う原因となります。

社会生活への影響

  1. 見た目の問題 歯のない状態は見た目にも影響を与え、自信の喪失につながることがあります。これは、仕事やプライベートなどの社会生活におけるコミュニケーションにも悪影響を及ぼす可能性があります。
  2. 発音の問題 歯は言葉を発する際に重要な役割を果たします。歯がないことで発音が不明瞭になり、コミュニケーションの際に支障が出ることがあります。

その他の健康問題

  1. 顎の骨の縮小 長期間歯がない状態が続くと、その部分の顎の骨が徐々に縮小し始めます。骨の縮小は、顔の形状の変化にも繋がり、将来的な歯科治療の選択肢を限定する可能性があります。

このような変化は患者さんがご自身で早期に気づくことが難しいと思います。患者さんご自身で気づいた時には改善が難しいケースも多いです。少しでも、ご不安になられたら早めに当院に相談していただき、適切な治療を受けることが重要です。歯の健康は全身の健康にも深く関わっていますので、積極的なケアが求められます。

歯を失った場合の選択肢

歯を失った場合の選択肢

歯を失った場合の選択肢と特徴

歯を失った際の代表的な治療選択肢はブリッジ、入れ歯(義歯)、そしてインプラントです。それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあり、患者さんのライフスタイル、健康状態、そして経済的な状況を考慮して最適な選択をすることが大切です。以下で、ブリッジ、入れ歯(義歯)、およびインプラントについて、詳細に解説します。

ブリッジ

ブリッジは、一つまたは複数の隣接する健康な歯を利用して、失った歯を補う固定式の装置です。

メリット
  1. 即効性 ブリッジは比較的迅速に製作・装着が可能であり、短期間で見た目と機能を回復できます。
  2. コストパフォーマンス インプラントに比べて初期費用が低く抑えられるため、経済的な負担が少ないです。
デメリット
  1. 隣接歯への影響 補修するためには隣接する健康な歯を削る必要があり、これが歯の寿命を縮めるリスクを高めます。
  2. 清掃の難しさ ブリッジの下部分の清掃が難しく、不十分なケアが歯周病や虫歯の原因となることがあります。

入れ歯(義歯)

一部または全部の歯を補うための取り外し可能な装置です。

メリット
  1. 体へのご負担が少ない 特に部分入れ歯の場合、3~4回ほどで製作・装着が可能で、ある程度の食生活を送ることができます。
  2. 調整可能 使用に際して違和感がある場合、調整してフィット感を改善することが可能です。
デメリット
  1. 違和感 特に全顎の入れ歯の場合、長期間の適応が必要であり、初期には発音や咀嚼に違和感を覚えることがあります。
  2. 骨吸収 長期間にわたり入れ歯を使用すると、歯を支える顎の骨が徐々に吸収され、フィット感が低下することがあります。
  3. 隣接歯への影響 ブリッジと同様に周りの歯に負担をかけやすく残りの歯を失うリスクが高まる可能性があります。

インプラント

人工の歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

メリット
  1. 自然な使用感 自分の歯と同様に咀嚼や発音が可能で、最も自然な見た目と使用感を提供します。
  2. 長期的な安定性 正しく管理されたインプラントは長期にわたって高い安定性を維持でき、追加的な治療の必要性が低いです。
デメリット
  1. 高額な治療費 高度な技術と材料を要するため、他の選択肢に比べて費用が高くなります。
  2. 治療期間の長さ インプラントの手術後、骨との結合を待つ期間が必要であり、完全な治療には数ヶ月から1年以上かかる場合があります。

治療方法でお悩みの方へ

治療方法でお悩みの方へ

インプラントは、医学的に残った歯を守り、自然な見た目と咀嚼機能を回復できる最も効果的な治療法と考えられています。

しかし、高額な治療費や長期にわたる治療期間、手術が必要である点など、デメリットも存在します。一方、ブリッジは比較的早く治療を完了させることができ、費用も抑えられますが、隣接する歯に負担がかかる点が考慮されるべきです。入れ歯はコストが低く、複数の歯を失った場合にも適用できる利点がありますが、違和感や安定性に問題を感じる人もいます。

治療法を選択する際には、これらのメリットとデメリットを総合的に考慮し、自分のライフスタイルや健康状態、経済的な状況を踏まえた上で、当院も患者さまそれぞれのご事情を考えながら最適な解決選択できるようお力添えをしていきたいと考えています。

やまもと歯科 大久保院

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